自己破産の件数
債務整理の中でも、自己破産は最も借金の状況が厳しい場合に適用されます。ある程度の返済能力がある人に対しては、利息分を減額させる任意整理等が起用されますし、借金の額がかなりあるけれど、現在の収入が安定しており、3年ないし5年かければ一定額の返済が可能と判断された場合は、個人再生を起用する事になります。自己破産を起用する場合は、本当にどうしようもない場合です。それこそ億の借金がある場合、あるいは収入がない場合、財産も持ち家もない場合などです。
そんな自己破産ですが、クレジットカードの普及と共にその制度の利用者が大きく増加しました。1980年代は1万件前後で推移していましたが、「カード破産」という言葉が広まった92年から一気に増加し、98年には10万件を突破。03年には24万件にまで膨れ上がりました。この背景には、正常な金銭感覚を失ったバブル世代の破産や、不況の影響による失業率の増加、そして自己破産という制度の認知度が上昇した事があります。
しかしその後は減少傾向にあり、05年には80年振りの改正が行われ、手続きが簡易化されたにも関わらず、現時点においてもずっと減少傾向が続いています。この理由の一つに、個人再生が一般化した事が挙げられます。01年から施行された個人再生を利用する人の数は、03年〜04年にかけて急増しました。ちょうどこの時期から自己破産制度の利用者が減っている事を考えると、こちらに流れる人が増えたという推測が成り立ちます。


